2008年6月3日火曜日

後部座席もシートベルト着用

6月から車の後部座席でもシートベルト着用義務化が始まり,連日テレビなどで後部座席でシートベルトを着けていない場合の事故の模様を放送しています.またその際に統計データも使って,危ないことを伝えています.

でもどうもメディアの「強調」になっているようにも思えます.先日発表された「交通安全白書」では9割強が一般道での後部座席のシートベルト未着用とされ,また事故車のうち未着用は84%でした.この数字をみると未着者の事故が多そうに見えますが,もともと未着者が多いため,多くなるのは当たり前です.また一般道のシートベルト着用・未着用と同じ割合で事故が起きれば,9割強が未着用になると思えば,84%と少なくなっているようにみえます.

この手の話は条件付き確率などを踏まえて考えていきますが,どうも数字にだまされた主張されているようにも見えます.ちなみに J-CAST の記事で見つけましたが,ある番組でコメンテイターでタレントの松尾貴史さんが「現状はシートベルト未着用者が多いのだから、死亡者の数が多いのも当然。この比較では未着用の危険性を証明できない」と言われたそうです.その番組では赤江珠緒キャスターが「頭いいな。気付かなかったです、我々」と非を認めてその場は落ち着いたようです.

こういう話を聞くと,正しい目(知識)を持つことは重要と改めて思います.

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